「全国14ヵ所にあった海軍工廠」に記したように、海軍工廠令により各工廠は必ず鎮守府に所属することになっていた。多賀城海軍工廠は横須賀鎮守府に所属していたわけであるが、そもそもの鎮守府の管轄が何により規定されていたのか。それは海軍区令によってである。すなわち同令第1条により陸海上に第1~4の海軍区が設定され、第2条で各海軍区に軍港を置くことにし、さらに第4条で各海軍区は各軍港に置かれた鎮守府により管理されることになっていた。海軍区、軍港、鎮守府の関係は以下のごとくである。
(図は「海軍区令」〈大正12年3月26日勅令第56号〉にもとづき藤原が作成した)。
第1海軍区 管轄区域:下表のとおり 軍港:横須賀 横須賀鎮守府
第2海軍区 管轄区域:同 軍港:呉 呉鎮守府
第3海軍区 管轄区域:同 軍港:佐世保 佐世保鎮守府
第4海軍区 管轄区域:同 軍港:舞鶴 舞鶴鎮守府
0 件のコメント:
コメントを投稿